忍者ブログ
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

二十年以上も前の話だ。
某選手が本紙発行の競輪場に参加すると、必ずその母親から会社に電話があった。
某選手が走り終えて二十分か三十分後か。女性は「競輪選手某の母親ですが、うちの息子が落車してないかどうかだけ教えていたたけませんでしょうか」と丁寧な口調で訊いてきた。
インターネットもテレビ中継もない時代のことだ。勝ったか負けたかではなく着順を知りたいのでもない。ただ愛息の落車だけを心配して受話器を取る母親。
今でも現役の某選手を見ると、あの母の声音がよみがえる。
PR
忍者ブログ [PR]
Copyright(C) アオケイ記者の独り言 All Rights Reserved