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仕事上、競輪を見ながら「通過」というものを取る。赤板、打鐘、最終ホーム、最終バックと九人の隊列・動きを記すのだが、単純な展開は容易なるものの、複雑・乱戦は取りはぐったりもする。今はすぐにリプレイが見られるから楽だけど、そうではない昔は真剣・必死だった。特別競輪の準決ともなれば、内から外からの仕掛け合い・激闘に難儀の通過取りが「相場」だったが…。今年の宮杯の準決は一本棒に近い競輪ばかり。本線が強いと言ってしまえばそれまでだが、あと一周で一番強いラインをすんなり出させて、悠長に車を下げる。それじゃ決勝には乗れないでしょう! 三つともほぼ逃げたラインの独占じゃアねえ…。ま、そのお蔭とは言わないが、決勝には強力セットが皆順当に上がり、大いに車券の「食欲」をそそる構成となった。 
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