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500バンクの西武園競輪場が400になったのは何年だったろう。
走路だけじゃなく全容がイタリア風の石を基調としたモダンな建築となり、
旧競輪場の面影を残すのは三コーナーと四コーナー間に聳えるスタンドだけとなった。
昔は西武線の〈国分寺~西武園〉直通電車が一時間に三本走っていた。
〈西武新宿~西武園〉もけっこうな本数だったと記憶する。
東村山駅(各方面からの乗り継ぎで停車時間があった)では威勢の良い売り子が車内に乗り込み「青競」と「黒競」を捌いていた。
競輪場の入口付近ではガリ版刷りの予想新聞を百円で売る初老の男もいた。商標は「シュミケイ」だったか「趣味の競輪」だったか……、記憶に自信がない。
手には切り抜いた日刊スポーツの競輪欄と専門紙、場内すぐの売店でプラスチックのパックに二個詰めの赤飯握飯を必ず買った。
長髪痩身の若かった俺が金網越しを往く。

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