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1985年に立川競輪場で第一回競輪グランプリが実施された。
その二十五年前の立川に俺は行っている。まだこの仕事に就く前だ。あまりの混雑に生の見物を諦め車券だけ買って家でレースを見たのだが、その車券を買うのに一苦労だった。その時代電話投票はあったのかどうか。ともかくあったとしても全然普及していなかった。マークーシート方式もまだまだあとの話で、簡単にどのレースでも買えるわけではない。。車券売り場はほとんどが当回(すぐ次に走るレース)売りで、前売りの穴場は限定されていたのだ。あの冬の寒空の下、いったい何時間並んだのだろう。
二十五年前、あの前売りの列にいた俺が何の因果か、こういう場で「グランプリ」についての能書を述べているのだから妙な気分だ。

一億円と名誉は誰しもが欲しい。だから他人より自分優先が基本なのだろうが、競輪は競馬とは違う。9人ばらばらで力勝負とはならず、ラインが出来、誰かが先行しなければ競輪は成立しない。そして「グランプリ」で一周以上を覚悟で飛び出すという行為は、自分より後ろという踏ん切りと自己犠牲が必要になる。

平原は昨年武田を引っ張っている。二年続けてそれはしないとも思えるが、今年の平原は高松宮記念杯一発でここにいるのだから、その「宮杯」で行ってくれた武田には「恩義」がある。
市田も村上博も初タイトル奪取は村上義の番手、村上義の御蔭だ。2人の夢は「アニキ」をグランプリ覇者にすることで一致している?

山崎と佐藤がグランプリで組むのは初めて。他の大きなレースで並んだ場合、山崎-佐藤だと佐藤の勝率は高いが、佐藤-山崎での成功例はあまり頭に浮かばない。今回の並びは佐藤の志願によるものだと言う。加えて伏見は二回グランプリを勝っている。一つは逃げ切り、そしてもう一つは先行した山崎の番手からだった。

去年の海老根は単騎でグランプリ王者となっている。また「単騎の海老根」なのだが、去年は3人ライン、2人ライン、2人ライン、石丸も単騎で海老根。つまり「3-2-2-1-1」の割れ方だったのだ。今年は「3-3-2-1」、正真正銘の独りぼっち、昨年とはちょいと事情が違う(続く)。
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