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 以前は電話投票がもっとも手軽な車券購入の術であったが、最近はインターネットでの投票が一番身近になってきた。外出している時でも会社にいる時でも瞬時に投票できるのが魅力的だ。そんなインターネット投票を巡って面白いやりとりが昨日の内勤であった。
 普段は基本的に自分専用の電投(正確にはインターネット投票だが、この先は電投とする)だが時に同じ編集員に車券購入を頼まれる時がある。それは後輩であったりもするし、先輩であったりもするのだが、基本的に現金を添えて来る人なら誰にでも買ってもらっている。頼まれるのはいいのだが、以前からひとつ気掛かりなことがあった。それは買い目やレース番を間違えたりするミスである。頼まれれば自分が依頼者に代わって入力するのだが、ごくたまに誤発注してしまう事もある。ようするに投票事故である。人のお金だから常に気を遣ってはいるが、とうとう今日やってしまった…。
 同じ編集員で『買いが太い』ということで通っている某記者。この記者は自分の電投の常連客なのだが、過去には10万クラスの的中を何回も出している。投票スタイルは新聞に自分の買いたい目を書いて渡してくるのだが、以前から「3」と「7」の区別が自分にはどうしても判別しにくいのだ。自分以外の人にはそんなに違和感がないようだが、なぜか私にとっては難解である。1年以上某記者に代わって自分が入力しているのだが、分からない場合は本人に聞いて何度か確認している。こう見えても結構気を遣っていたのだ。
 そして、本日依頼された目は①⑦⑧だったのだが、自分はこの目を①③⑧と理解し購入。そのオッズは何と600倍を示していた。いくら買いの太い人とは分かっていてもこんな高配当に数千円も張るのはどんなものか…。と、購入後にちょっぴり不安に思い「凄い高配当狙ってますね。来たら百万オーバーになりますね」と振ると、某記者は「そんな高配当の目は買っていない」とのこと。自分が「どうしたって①③⑧では百万オーバーでしょ?」と言うと。「何言ってるの?俺が買ってるのは①⑦⑧。①③⑧じゃないよ。どう見たって⑦って書いてあるじゃんねぇ」と自分の書いた目が⑦であるということを近くにいた編集Hに確認を取らせるとHは「⑦ですね。どう見たって、これは」とHも某記者に同意。ここで初めて自分のミスで相手に損害を出させてしまったということに気づいた。
 しかし、もう打ってしまったし、僕にとっては某記者の③と⑦の字の判別は難解なのだからしょうがない。被害を作ってしまったいう罪悪感から「自分が①③⑧を買い取る」と申し出たが、某記者はこれを頑として受け入れなかった。そして、運命のレースが始まる。
 まさに運命の糸で結ばれていた? とも思える様に①、③、⑧番車が4角に集まりゴールを見事①③⑧の順で通過。まさに神懸かり的なレースだった。配当は下がったとはいえ400倍ちょっと。あっというまにウン十万という高額払い戻しとなった。
 自分が間違えなければ某記者は丸オチ(全て的中無し)。しかし、某記者は気乗りのしない目から一転して、膨大な利益を得ることとなった。レースを見ていた若手編集のHが「奇跡だ。まさにミラクル」とつぶやいた。
 
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